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新型コロナウィルス抗体検査の是非
2020/06/15(月)
最近日本国内で新型コロナウィルス抗体検査が行われているが、個人として受けることに意味があるだろうか。
ウィルス抗体にはIgM型とIgG型があり、新型コロナウィルスでも両方測定できる。IgG抗体を集団で測定し、感染の収束状況を判定することは免疫学的に有用であろう。IgM抗体を測定することは、IgM抗体が感染初期にみられることから感染しているかどうかの判定には有用であろう。PCRのほうが精度は高いが、抗体検査のほうが安価でかつ速い利点はある。抗体検査を受ける際に、IgM抗体陽性になった場合、新型コロナ抗体検査はまだ研究用指定のため確定診断にはPCR検査が必要であることは知っておくべきである。そのため感染が疑われる場合、最初からPCR検査を受けるほうが良いと思われる。
次にIgG抗体は感染したことがあるかどうかの判定に使用する。例えば麻疹のIgG抗体を測定し、抗体がない場合ワクチン接種をして抗体を得るようにする。今回新型コロナウィルスのワクチンは開発中のため、新型コロナIgG抗体が陰性でもワクチンを受けることはできない。コロナウィルスの免疫は1年続かないため、今後ワクチンができてもワクチンのたびに抗体検査をすることは考えにくく、季節性インフルエンザワクチンと同じく抗体検査無く定期的にワクチン接種することが考えられる。そのため個人的にIgG抗体を測定することは治療には結びつかない。IgG抗体が陰性の場合。これから感染することがあるので注意して過ごすことに変わりはない。あくまでも医療機関、企業、職場、感染地域での感染状況の疫学調査に使用すべきと考える。
抗体検査にあたり、結果によってどう対応するかを考えて行わないと、費用が掛かるばかりか、混乱に陥る危険性もあるため、十分な説明を受け、理解されることをお勧めします。
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